輸送中の破損

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貨物を長距離輸送する際、極めて稀に発生する破損。 運送会社のガイダンスでは割れやすい瓶などはひとつ毎に緩衝材でパッキングするように指示されていますが、発送元のGDP(Good Distribution Practices:医薬品の適正流通基準)に準じる限り「封がされた梱包物は開封しないで納品する」必要があり、そのままの状態で出荷しています。 今回紹介する破損事例も1パックに10瓶が梱包された医薬品でした。

第一報:貨物破損の報告

できる事なら避けて通りたい運送会社から第一報である破損報告が電話で届きます。 担当者曰く、日本に到着した時点で外装のつぶれと液漏れを確認した貨物があるという。すぐに内容を点検して報告するよう依頼して電話を切ります。

第二報:ダメージレポート

内容点検により破損状況が細かく記された事故報告書と事故明細書及び写真数枚が添付されたダメージレポートがメールで届きました。 保税倉庫に搬入する時点で、補修テープがぐるぐる巻きの状態で到着しているので国外のいずれかで破損し補修されたことが分かります。 数か国を経由して届くので犯人捜しはほぼ不可能です。 結果、10瓶中1瓶が破損していることが判明、いずれにしても配達を依頼しました。

ダメージレポートを見る

配達・検品

お客様に事情を伝えるとすぐにでも使いたいので9瓶だけでも納品を希望していました。 届いた貨物を点検すると9瓶は正常であるため、1瓶分を補償するとして納品させていただきました。

補償折衝・再発防止

運送会社曰く梱包に不備があるとして補償対象外と認定したため、発送元に補償を希望しましたところすぐにクレジットノート(赤伝)を発行していただけました。また、以後は、貨物をラフに扱われても耐えうるよう緩衝材を増やすことと梱包外装に目立つよう割れ物シールを張ることで再発防止に努めることを約束しました。

クスリネットの輸送中破損に対する取り組み

輸送中の破損に対して責任区分を明記した適切な貿易条件で取引する事はもちろん、運送会社による海上保険の申請と国内輸送中であっても1000万円まで保証される国内の損害保険に加入しています。

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管理部
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